第3代理事長のごあいさつ
第3代理事長のごあいさつ
2006年4月17日「価値創造フォーラム21」キックオフ大会より
理事長 長島 徹
皆様こんにちは、帝人株式会社 代表取締役社長CEO長島徹でございます。
ただ今ご紹介ありましたように、2006年4月から今後2年間の予定で、三井不動産株式会社代表取締役社長 岩沙弘道様から引き継ぎまして、価値創造フォーラム21の理事長を務めさせていただくことになりました。微力ではありますが、私なりに全力を尽くしてやっていく覚悟ですので、ここにおられます皆様方のご支援をお願いしたいと存じます。
また、本日は、2006年度フォーラム・キックオフ大会に、150名を超える異業種の経営トップの皆様方にお集まり頂きありがとうございます。この価値創造フォーラム21は、今年で9年目を迎えました。本年度の研究テーマは「相対の競争から絶対の競争へ」であり、それを価値創造の理念、戦略、実行と3つのキーワードで実現していくことになっております。そこで、慶應義塾大学政策・メディア研究科特任教授高橋秀明先生にお願いして、特別プロジェクトのリーダーになっていただき、来年までにこのフォーラムのコンセプトを完成して、価値創造フォーラム21として10周年記念の出版を計画しています。
いろいろな方々からこれまでの8年間の活動を通して、「価値創造における絶対価値」についてご意見を伺ってきました。様々な観点、切り口から暗黙のうちに共有された「絶対価値」のコンセプトについて、できるかぎり「見えやすい形」化をはかりながら、会員の皆様の理解、また実行がやり易いようにして行きたいと思います。
最近は、再び日本企業の良さ、強みが認識されるようになってきました。その一つのキーワードは、私は「融合」ではないかと思います。例えば、日本企業の「農耕民族的カメさん型経営」と欧米の「狩猟民族的ウサギさん型経営」の融合であるとか、人間の身体におきましても、左脳を使った論理的思考、ロジカルな面と右脳での直感、ひらめき、エモーショナルな面との融合、あるいは、上半身での理念、戦略と下半身での実行と、こういったものの融合が大切ではないかと思います。まだまだ、いろいろな切り口があるかと思いますが、企業価値の向上のためにこの価値創造フォーラム21を通じて、「価値創造における絶対価値」というものを会員の皆様とともに共有化しながら、それぞれの企業におかれましてはそれを具体化し活用され、価値創造フォーラム21が益々発展することを念じまして、簡単ではございますが開会の挨拶とさせていただきます。
一般社団法人 価値創造フォーラム21 第3代理事長
長島 徹
現 一般社団法人 価値創造フォーラム21 前理事長
長島 徹